歩きながら飲む最高に健全で不健全なカルチャー、歩飲を誰かと一緒にやる企画「歩飲ALONG」。
伊藤氏(AKUTAGAWA FANCLUB, GATTACA) と一緒に歩飲を行った。こちらその後編。
前編はこちら
歩飲ALONG Vol.3 with 伊藤秀人(AKUTAGAWA FANCLUB, GATTACA) - 前編 -
まず短パンを履いてライブしたくないっていうのが前提としてあって

鉛
今この瞬間自分は最強かもみたいな、そういうのってありますか?
伊藤
んーあると思うけど、具体的にいつって言われると出てこないかな。でも割と仕事とかでエラーとかバグとかが出たときにさっと原因見つけて、ぱぱっと修正したときは最強じゃんって思う。
鉛
おお。ちなみに何の仕事をしてるんですか?
伊藤
システムエンジニアですね。
鉛
なるほど。それでバグを見つけてさっと直せたときと。ライブ中が最強ってわけではなく?
伊藤
でもライブ中は……でもそうか。最強だと思ってるよね。
鉛
まあそうですよね。確かに当たり前すぎてむしろみたいなね。
伊藤
みんなそうなんだろうね。そういう人は多いだろうと。
鉛
まあまあ、そりゃまあそうっすね。
伊藤
(ライブ中は)酔っぱらってるしね。
鉛
うんうん。大体シラフでライブすることもあんまりなくなってきたっていう。
じゃあ、他人にとってはどうでもいいかもしれないけど、自分はめちゃくちゃこだわってるみたいなポイントありますか?
伊藤
短パンでライブはしないようにしてる。
鉛
でも、そもそも短パン履かないですもんね。
伊藤
そう、履かなかったんだけど今年買っちゃって。意外と楽だということに気づいて。
鉛
意外とというか、楽以外何もないですよ、あんなの超快適ですよ。
伊藤
近所行くときぐらいしか履かないけど。
鉛
今まで短パンを履かなかった理由はなんなんですか?
伊藤
まず短パンを履いてライブしたくないっていうのが前提としてあって。
鉛
なるほど。
伊藤
いつどっかのタイミングで「ちょっとギター弾いて」って言われるかもしれない。そんときに短パン履いていたくないから。
鉛
なるほど。なんで短パンでライブをしたくないですか?
伊藤
なんかあんまりかっこよくないから(笑)。パンクとかメロコアの人たちとかだとかっこいいけど、あんまり俺はそういうジャンル通ってないから。
鉛
なるほど。長ズボンカルチャーを通ってきたんですね。
伊藤
(笑)
鉛
そもそもどういうところに影響を受けたんですか?実は今日THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの映画を二人で観た帰りに歩飲along withを録ってるんすけど。
伊藤
まあもちろんミッシェル好きだし、そうだなぁ……いわゆる90年代オルタナとか。
鉛
そっちっすもんね。ミッシェルは好きだけど別にパブロックは好きじゃないみたいな。
伊藤
そうそう。一応聴きはしたんだけどそんなに入り込まなくてミッシェルのほうがかっこいいじゃんてなっちゃって。
鉛
なるほど。モッズとかも通ってないんですよね?
伊藤
モッズも通ってないね。IGGY POPとかMC5は好きなんだけどね。
鉛
あーそうなんですね。
伊藤
THE CLASHも割と好きだな。でもなんかミッシェルが好きな人はそういうパブロックとかも好きじゃないといけないみたいな暗黙の了解みたいなのがあるから。
鉛
あーはいはい。
伊藤
俺はでもそうじゃなくていいと思っている。
鉛
はいはい。これは完全な偏見だし悪口でしかないんですけど、ミッシェル好きなファンって、なんか頭固そうっすよね。もうロックはこれ以外を認めないみたいな。
伊藤
(笑)……まあ、そうだよね(笑)。
伊藤
BLANKEY JET CITYとかミッシェル好きな人は確かにそんな感じするよな。
鉛
なんかめんどそうですね。これは別の人が言ってたけどブランキー好きなギタリストは大体話がめんどそう。
伊藤
(笑)。影響受けてそういうわけわかんないこと言いそうってこと?
鉛
そう。まあただの偏見なんですけどね。
伊藤
まあでもそういう頑固なところが美学みたいなのはあるかもしれない。
鉛
まあそうなんですね。裏返せばやっぱりそうかもしれない。そう、純粋にロックンロールを愛してるからこそのそういう感じにはなってしまうかもしんないですけどね。まあ確かにミッシェルは短パン履いてなさそう。
伊藤
うん。
鉛
短パン履いてるチバユウスケの写真とかあるんすかね。見たことないかもな。
伊藤
見たことないなー。
潔いから。なんか下手なこととか言えないし言わずに済む

鉛
そうこう話してるうちに余裕でもう渋谷です。
伊藤
あの、こだわりもう1個あったわ。
鉛
はい。
伊藤
SNSは本名で顔出しで絶対にやる。
鉛
えーそうなんすね。それはなんでなんですか?
伊藤
潔いから。なんか下手なこととか言えないし言わずに済む。
鉛
そうですね。本名でやってるから。
伊藤
意外とああいうのって実名で顔出ししてたら逆に怖いのかなって。
鉛
あー、はいはい。

鉛
バンドブームは起きたらいいですけど、ここ5年か10年ぐらいに来るんじゃないかなと勝手に思ってますね。
伊藤
あー来るのかなぁ。
鉛
結局過去のものが流行るじゃないですか。
伊藤
今の時代、コスパ・タイパと言われる現代においてさ、バンドなんてもう非効率の塊でしかないじゃん?
鉛
そうなんすけど、なんていうか、1周回っていいみたいな。結局なんか効率化を図りすぎたが故に手間がかかることってやっぱ面白いよね、みたいな。多分、カウンターの続きだと思うんすよね。細い服が流行ったらカウンターで太いのが流行ったりとか。多分そうじゃないですか、今って。
伊藤
レコードとかね。
鉛
そうそう、そうっすよね。配信で聴けるのが簡単すぎるが故に、なんかレコードって温もりが〜とか言い出して流行ってるってことは……
伊藤
手間がかかるのがちょっと愛おしいと。
鉛
そうそう、きっと。パソコン上で音楽を作るのが主流だけど、もしかしたらそれに飽き出した若者がやっぱ生楽器で1から作るめんどくささがかっこいいよねとか言い出して流行るんじゃないのかなと。
伊藤
でも最近の若い人たちはさ、やっぱりそのドーパミン中毒だからさ、すぐ成果がないとダメなのかもな。
鉛
なるほどそうか。それはそうかも。
伊藤
で、そんな複数人が集まったらそう簡単にうまくいかないからさ。
鉛
そうですね。ああ、なるほどな。
鉛
流行るんですかね、この先バンドは。
伊藤
でも一応バンドというものがメジャーの音楽産業としてはいるはいるからね。
鉛
そうですね、ちゃんと残ってますね。

